山梨県立農林高等学校
2021年12月24日カテゴリー:

12月24日 あずまや再建披露式

本校フランス式庭園の“あずまや”が完成し、本日、古郡校長が全校生徒へ紹介しました。

校長のはなしの後、全校生徒から自然に拍手が沸き起こりました。

 

 

 

「フランス式庭園 あずまや再建について」 造園緑地科 課題研究(プロジェクト班)

 令和元年の台風19号災害により、農林高校のシンボルであるフランス式庭園にあった“あずまや”がヒマラヤスギの倒木で大破しました。私たち造園緑地科プロジェクト班は、農林高校の歴史を後世に残すために、令和2年度から引き継いで再建に取り組んでいます。昨年度の先輩方が、あずまやが建っていた塚を調査したところ、塚は大量のゴロタ石でできていました。大量の石に疑問を持った私たちは、本校の大先輩である古郡校長先生にお話を伺いました。すると、「本校の敷地は、元々は河原だった。農林高校がこの地へ移転する前は飛行場だったため、本校の先輩方は開墾・整備した。その時に出たゴロタ石をミカン箱に拾ってはこの場所へ集めた。その場所が塚となって現在も残ってもいる」「この塚は開墾の苦労を象徴する大切な場所として、塚を土台にあずまやが建てられたのではないか」とのことでした。

 今年度、先輩方のデザインを基にして、あずまや再建の木材を「木の国サイト」さんへ依頼し、南部町の檜で建材を加工していただきました。昨年から、整備や土間打ち、基礎工事を自分たちで終え、12/10(金)に木の国サイトの大工さんの指導を受けながらの建前実習を行いました。今後、東京2020オリンピック・パラリンピック選手村で使用された県有林材を使用し、あずまやへ腰板やベンチ等を設置していきます。造園緑地科だけでなく、システム園芸科・森林科学科・環境土木科・食品科学科の生徒全員で力を合わせて整備していく予定です。