山梨県立農林高等学校
2022年10月8日カテゴリー:

「 赤ワインも仕込み中です!」9月30日(食品科学科)

 

2年食品科学科「総合実習」の授業風景です。

白ワインに続き、「赤ワイン」の仕込みも始まりました。

 

 

これが仕込みに使用した黒ブドウです。大きさの違いが一目瞭然です。

(1)マスカットベーリーA(左)は、粒が大きく果汁量が豊富です。

(2)マルスラン(右)は、醸造用品種で果皮と種子の比率が多いです。

 

丁寧に選果した後の処理の様子です。ブドウによっても処理の方法が異なります。

 

マスカットベーリーAは、果汁比率を低くするために液抜きをおこないます。これはセニエという手法であり、より濃いワインになります。

引き抜いた果汁は、果汁のみで発酵させてロゼワインになります。味わいに複雑実を与えるために、果梗(ブドウの茎)は除去しません。

 

マルスランは、元々果汁比率が少ないため、液抜きはおこないません。一方、発酵期間(かもし期間)が長くなるため果梗は徹底的に取り除きます。

 

赤ワインは発酵中に、櫂入れ(かいいれ)という作業があります。赤ワインはブドウを丸ごと(果汁・果皮・種子)発酵させるのですが、

発生する炭酸ガスの影響で果帽(果皮と種子)がタンク上部に押しあがってきます。これを櫂棒で上から押し戻す作業が「櫂入れ」なのです。

 

2学期中間試験の翌週の授業で、圧搾(液を搾る)をおこないます。