山梨県立農林高等学校
2024年11月21日カテゴリー:

山梨県立農林大学校教育交流(森林科学科2年生)

  11月13日(水)森林科学科2年生が、専門学校山梨県立農林大学校富士川キャンパスにて「木材流通・加工実験実習」を実施しました。農林大学校との教育交流連携により、農林大学校講師から「木材の強度試験」の実験指導を受けました。

 まず、音響による強度の等級調査を行いました。丸太や木材の大きさを測定し、片側の木口面(年輪が現れる面)にマイクを設置、反対側をゴムハンマーで叩くことによって生まれた周波数を分析することによって木材の比重を調べ、計算式を用いて強度の等級を決定するという実験です。

 次に、木材に外力を加え、変形具合から強度を分析する実験を行いました。ヤング係数という高校でも学習する単元ですが、実際に木材に対する実験ができる施設は限られているため、貴重な体験となりました。木材の破壊実験では、3tを超える力が加わっても破壊されない木材の強度に驚きつつ、実際に破壊された木材の観察を行いました。木材の欠点である節にそって木材が裂ける様子から、日ごろの授業で学んだことを再認識することができました。

 今回の実習を通じて、生徒たちが木材加工に対する強度面の大切さや、強度に応じた経済的価値、その価値に応じた流通方法などを考える機会となりました。