山梨県立農林高等学校
2020年9月24日カテゴリー:

様々なスキルを身に付けよう

9月24日(木)です。農林高校は今日から第2回定期試験が始まりました。
全校で8時から朝学習に取り組んでいます。
 
さて、先日の2年食品科学科「総合実習」で行った、ワインの原料となるブドウジュースの製造についてお知らせします。
(この記事は、2年食品科学科「総合実習」のワイン実習広報担当生徒が執筆しました。)
 
主な作業内容をいくつか紹介します。
 
最初の作業はブドウの選果です。
目視確認で質の悪いブドウをはじいていきます。
これは、質の良いワインを作っていく中で、重要な作業となります。
 
次に、除梗破砕です。
専用の機械を使い、選果したブドウを破砕し、不要となる梗(ブドウの茎)を除いていきます。
 
破砕されたブドウから得たブドウジュースのサンプルを用いた分析も行います。
浮ひょう計を使ってブドウ果汁の比重を測定します。
比重が分かれば糖度が分かります。
 
氷水で冷やしながら果汁温度を15度に設定している様子です。温度が変わると比重値も変わってきてしまうので、この作業も必須です。
 
これは記事を作成しているところです。(この記事を執筆中です)
直接的に作業に携わることはありませんが、実習の様子を記事にするには、製造工程のすべてを把握しなければなりません。
自ら現場を回って撮影した写真を交えながら、各々の内容や目的を言語化していきます。
 
おっと、授業中にスマホをいじっている!
もちろん遊んでいるわけではありません。
実習の内容をSNSでリアルタイムに発信しているのです。
将来食品業界(または別の業種でも)で活躍するためには「作るスキル」だけでは十分ではありません。
これからの情報社会では、製造によって作り出したプロダクト(商品)を多くの人々に知ってもらうための「情報発信スキル」も必須となってきます。
今や多くの消費者がスマホの画面上で様々な情報を取得し、それが購買行動に繋がります。
逆に言うとネットに露出しない情報は誰からも知られないままなのです。
そのため、この授業では情報発信スキルを身に付けるためにも、このような役割分担を設けています。
 
製造に直接携わることもあれば、別の部屋で分析に携わることもあり、PCやスマホを操作して情報発信に携わることもあります。
役割分担は実習内容や一定期間ごとにローテーションするので、生徒は丸一年かけて一通りの(様々な)役割を担うことになります。
自分に合った業種は何なのか、将来に向けて考えていくうえでも重要な経験となります。