山梨県立農林高等学校
2022年10月3日カテゴリー:

農業高校のワイン造り(食品科学科)

食品科学科では連日のワイン製造実習が続いています。

 

1回の実習の中にも複数の工程があるため、生徒は分担・ローテーションしながら様々な作業に取り組みます。

 

ワインの仕込みは「選果」「除梗・破砕」「圧搾」が主です。しかし、それ以外にもブドウ果汁の糖度や酸度を分析するチーム、作業風景を撮影して情報発信するチームなど様々なグループでの取り組みが同時に進行していきます。

 

製造面においても、授業の一環だからといって妥協することは一切ありません。高品質なワインを造るための様々な技術を取り入れています。

 

今回は山梨を代表する白ワイン品種「甲州」を仕込みました。果皮が色付き熟度の高いブドウの一部には、破砕後すぐには絞らず一定時間果皮を浸漬させる「スキンコンタクト」という技法を用いました。これにより果皮の良い成分が果汁に抽出されます。

 

このような取り組みを体験することを通じて、生徒の皆さんにはモノづくりにこだわりを持つ姿勢を身に付けてほしいと思います。

 

この日は、よしもと山梨動画応援隊としてお笑い芸人ダンビラムーチョ様が来校され、仕込み実習の様子を取材されていました。

 

本校の授業の一環で製造されたワインは「ディセタン(フランス語で”17歳”)」というブランド名で県内の酒販店などで販売されています。なお学校での直売はおこなっておりません。