山梨県立農林高等学校
2022年10月17日カテゴリー:

「造園緑地科」山梨県建設業協会技術講習会見学・参加

 10月13日(木)(一社)山梨県造園建設業協会技術委員会の講習会の場所に本校の四阿(あずまや)を使っていただき、鉄平石を使った石張工の講習に本校造園緑地科の生徒も見学および体験実習をさせていただきました。

 この講習会は造園建設業協会加入企業様の若手技術者の技術向上を目的に行っていますが、例年本校を会場にして企業連携の一環として本校造園緑地科生徒も見学および体験実習をさせていただいています。

  卒業した先輩方が作った四阿(あずまや)の前で説明を受けます。

 

 今年の会場として使った四阿は3年前、台風19号の被害で全壊した建屋を昨年、一昨年に卒業した先輩方が再建したものです。建屋自体は昨年度再建が終わり、本年度と来年度はその周辺を整備し、マイスターハイスクール事業での整備を行い、学校を訪れた人々に休憩をしていただく場所として活用する予定です。

   今回使用した鉄平石の前で石の性質や割り方などを教えていただきました。

 

 今回使用した「鉄平石」とは、薄く平らに割れる特徴を持つ安山岩質の石で、その性質から造園工事では園路やテラス、延べ段などの表面に張り付けて仕上げたり、石積みでは小端積みの石垣に活用します。

 施工では、表面の高さをそろえ、排水を考えながら水平に保つように気をつけ、石と石の間の目地をきれいに仕上げることが求められます。

 生徒は、庭造りのプロの仕事を間近に見学できるとともに、石割、石張りの体験を技術者から直接ご指導いただき、プロの技を実感できたことで、とても有意義な実習となりました。また、この講習の技術者の中には、本校造園緑地科を卒業した先輩や学校と関係が深い造園業者の方々が多くいたことも励みになりました。

     下地の施工や石の合わせ方などを見学を通して学びます。

 

      鉄平石の張り方を指導していただきます。

 

     鉄平石を割ってみます。思ったよりもろく割れましたが、形が思うとおりにならなくて苦労しました。

 

 そして、当日の同窓会会議に訪れた本校同窓会長の甲斐市長保坂武先生も立ち寄ってくださり、生徒に激励をしていただきました。

    本校の先輩でもある保坂市長からも激励をいただきました。

 

 造園緑地科は「造園」を学習する県内唯一の専門学科です。また、県内で造園業に携わっている卒業生も多く、大きな使命を持っている学科です。卒業された先輩をはじめ、たくさんの人々からも熱い視線を受け、さらに学習に励んでいきます。