山梨県立農林高等学校
2022年3月28日カテゴリー:

白ワインの瓶詰め実習

今月上旬におこなわれた白ワイン瓶詰め実習の様子です。

仕込み実習に引き続き2年食品科学科の生徒が取り組みました。

 

 

まずはボトルリンサーを操作します。

清潔な水で瓶内を水洗します。これで細かいホコリも洗い流されます。

そして窒素ガス(食品添加物規格)を吹き込み、水滴を飛ばすと同時に内部の酸素を置換します。これによりワイン充填時の酸素との接触を減らすことができます。

 

 

次に充填です。

最終濾過(目の細かさが0.8マイクロメートルのフィルターに通すことで微生物すら取り除く)を経たキレイなワインがボトルに入っていきます。

 

 

充填後は、すぐさまヘッドスペース(ワイン液面上のわずかな空寸)を窒素ガスで置換し、そのまま栓をします。昨年度までは手動打栓機でコルク栓をした後に蝋で封をしましたが、今年より品質の個体差が少ないスクリューキャップによる打栓を導入しています。

 

 

密栓したワインは異物混入が無いか検品し、ラベルを貼り付けます。

これももちろん生徒がデザインしたラベルです。

 

 

昨年6月より食品を製造する全ての事業者にHACCPの導入が義務付けられました。もちろん学校も例外ではありません。本実習においてもマニュアルに基づいた徹底的な衛生管理と品質管理を実践しています。ここでの実習が将来の仕事に生きてくることでしょう。

 

なおワインは5月上旬に一般販売予定です。詳細は追ってお伝えします。

ありがとうございました。