山梨県立農林高等学校
2020年9月4日カテゴリー:

皆の協力で素晴らしいものを

9月4日(金)です。
久し振りの更新になりました。今日は、食品科学科の様子をお伝えします。
 
食品科学科では1年生と2年生、そして先生たちがそれぞれ役割を分担して、秋から始まるワイン製造実習に備えています。
 
まずは1年生!
少し前になりますが「農業と環境」の実習でブドウ畑の管理を行いました。
 
敷地内にあり食品科学科が管理をしている醸造用ブドウ試験栽培園「釜無川ヴィンヤード」です。とてもキレイですが、実はこの写真を撮る1時間は膝丈をはるかに超える雑草たちに覆われていました。
この区画には今年植えたばかりの小さな苗があり、草刈り機による除草はできません。
そのため、1年生全員が手作業で草取りを行いました。
14人(パート授業のため)全員で一気に取り掛かり、30分足らずで全ての雑草を取り除くことができました。
 
次はその区画にある苗の誘引作業です。植樹してから4か月足らずでかなり成長したので、その新梢(今年伸びた枝葉)をワイヤーに固定しました。
今後のブドウ樹の樹形を左右する重要な作業ですので、生徒は気を引き締めながらこの作業に取り組んでいました。
 
 
次は2年生です!
ワイン製造実習は2年生の専門科目「総合実習」を中心に行いますので、ワインの完成度は彼らの頑張りに掛かっていると言っても過言ではありません。
 
この写真は、「選果」の練習の様子です。
 
今年は7月の長雨によるべと病などの蔓延や8月の猛暑による高温障害の多発など、ブドウにとっては厳しい年となりました。
上記の写真は一部がべと病に侵食されたブドウの様子です。
 
ワイン造りの第一段階でおこなわれる「選果」とは、製造場所に搬入されてきたブドウに混じった病果を取り除く作業です。スピードと正確性が求められる重要な作業ですので、念のため本番前に1度予行練習をおこないました。今年は病果が多いので、特に大変な作業ですが、摘粒用のハサミを使いこなし丁寧に取り組んでいました。これならば本番もバッチリです!
 
最後に先生!
 
畑に戻り、こちらはブドウの様子です。果粒の表面に付いた白い粉のようなものが見えますでしょうか。
これは病気や汚れなどではなく、付着したボルドー液です。
ボルドー液はブドウ栽培には欠かすことのできない防除アイテムです。
果粒や葉の表面に噴霧することにより様々な病気からブドウを守ってくれます。
こちらは授業の合間に実習助手の先生がSS(スピードスプレーヤー)を使って散布してくれました。
 
このように食品科学科では、学年の違い、生徒・先生を問わず全員が協力して畑の管理、実習の準備を行っています!!!
 
一体どんなワインができあがるのでしょうか(^^)