山梨県立農林高等学校
2020年5月18日カテゴリー:

ブドウ畑に看板

5月18日(月)です。今日は 「Microsoft Teams」 の接続確認を行いました。
お互いに慣れない環境ですが、少しでも生徒の皆さんとつながりたいと思っています。

さて、今日も前回に続いてブドウ畑のお話ですが、食品科学科だけでなく、森林科学科と環境土木科も関わっているお話です。

森林科学科と環境土木科の協力のもと、先日紹介した醸造用ブドウの畑に看板を設置しました。


看板の作成は森林科学科のレーザー加工機で行いました。
レーザー加工機では木版に文字や絵柄を好みの濃さで印刷することができます。
昨年度、本校が甲斐市役所の依頼を受け作成した演説台への刻印も、このレーザー加工機で行いました。
この看板程度の大きさなら、1時間程度で印刷が完成します。


圃場への設置は環境土木科の協力を得ました。
地面にしっかりと固定するために、まず土台となる鉄パイプを大ハンマーで地面に打ち込みます。次に、打ち込んだ鉄パイプの中に看板の木製脚が収まるように、四方の角を削っていきます。
やわらかい木材のため、大きめのカッターを使えば簡単に削ることができます。


このようにしっかり差し込むことができました。
周囲に土を戻し固めれば設置の完了です。
多少の雨風や衝撃ではびくともしません。
看板に使用した木材は全て廃材で、作業も自分たちで行ったので、コストゼロで仕上げることができました。


ブドウ畑は英語で「ヴィンヤード」といいます。
農林高校の敷地は釜無川沿いにあり、この畑の土壌の特徴も釜無川の影響を大きく受けています。よって「釜無川ヴィンヤード」と命名することにしました。
地球温暖化は山梨県にとっても例外ではなく、平均気温の上昇(特に、夜温が下がりにくくなっていること)や異常気象(天候不順や大雨)がブドウ栽培に様々な影響を及ぼしています。
このような気候変動のなかで、これからの山梨にはどのブドウ品種が適地適作になっていくかを研究することがこのヴィンヤードの開園理由です。


先週に植樹したメルローの苗が発芽しました。
栄養分も土壌水分量も少ない圃場のため少し心配でしたが、芽が出てくれたので一安心です。
しっかり育つように引き続き管理をしていきます。