山梨県立農林高等学校
2020年11月2日カテゴリー:

発酵中のワイン

11月2日(月)です。
明日は祝日(文化の日)なので、休みの合間の登校です。
こういう日は、今日1日だけだから全力で頑張ろうって思えますね。

以下の文章は食品科学科の生徒による執筆です。

食品科学科よりお送りします!

10月中はワインの仕込み真っ盛りでした。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワインをそれぞれ約100ℓずつ製造しました。

まずは赤ワインから。

 

 

圧搾も既に終えており、アルコール発酵が完了するまでもう少しです。かなり濃い色調ですね。

次は白ワインです。

 

 

透明な白ワインといえど製造中はこのように濁りを帯びています。ゆっくりとアルコール発酵が進んでいます。

最後はロゼワインです。

 

 

一番早くアルコール発酵を終えており、※澱引き(おりひき)も1回おこないました。

※澱引き、とは発酵が終わったワインの中の澱(沈殿物)を取り除く作業のことです。
これにより上澄みワインの透明度は上がっていきます。

 

 

グラスに注ぐと分かるのですが、ほんのりと薄いピンク色をしています。後に別のワインとブレンドして色調を調整する予定です。

いずれのワインも発酵中は成分の分析を定期的に行います。

 

 

このように、発酵が進むにつれてエキス分(糖度を主とした液中の成分)は減少し、アルコールは増加していきます。定期的にそれらの成分を分析・記録することにより、どのようにアルコール発酵が進んでいるかを理解することができます。

 

 

地道な作業の繰り返しです。

10月には山梨日日新聞社様には関連記事を5つも掲載していただきました。
醸造免許取得許可式や赤ワイン初仕込みの様子は県内のテレビ局数社にご紹介いただき、ラジオでも生徒インタビューを放送していただきました。

世間の皆様の関心に応えるべく、これからも引き続き仕込みを頑張っていきます!!