山梨県立農林高等学校
2020年12月14日カテゴリー:

醸造用ブドウ苗木の準備

以下、担当生徒による執筆です。

こんにちは、食品科学科よりお送りします。

10月にワインの試験醸造免許を取得以降、しばらくワインの仕込みが続きました。
残る作業は赤ワインの瓶詰めと各ワインのラベル張りのみとなりました。

先日の実習は、システム園芸科の圃場内でおこないました。

 

 

来年度以降植樹するための苗木づくりの準備です。

 

ブドウの苗木は「接ぎ木」という方法によりつくられます。
地中部(根を張る部分)は「台木」
地上部(新梢が成長し、果実を実らせる部分)は「穂木」
この2つを連結させて、うまく発芽すれば苗木の完成です!

 

 

システム園芸科では台木用のブドウ品種を育てています。
その枝を剪定して(切り詰めて)、苗木の材料にします。
まずは先生に教わりながら、恐る恐る枝を切り落としていきます。

 

 

細すぎる枝は台木として使えませんので、ある程度の太さがある枝のみを選んでいきます。

 

 

こちらはちょうど同じ日に、北杜市のブドウ生産者に提供していただいた「穂木」です。
2品種をいただきましたが、どちらも白ワインの原料となります。

 

「シャルドネ」 
 フランス/ブルゴーニュ地方をはじめ世界中で栽培される最もメジャーな白ワイン用品種

 

「ピノ・グリ」
 フランス/アルザス地方やイタリアで主に栽培される。あずき色のような果皮が特徴的

 

しばらくは冷蔵庫で保管し、来年の4月に台木と穂木を接ぐ予定です。